ヒマラヤ水晶の晶洞に行ってきた(14.05.2011)Ⅴ [旅]

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ここを通り抜けた先に今回のクライマックスが待っている!! 僕も腹ばいになって懐中電灯を手に細い穴を匍匐前進でゆっくり進んでいくと、全身が穴にすっぽりと入ってしまいました。そして、さらに少し進むと直径約2メートルぐらいの球状のところに出ました。中の湿度は高く、とてもじめじめとしています。とうとうここまでやってきました! この場所にお宝が!! ヒマラヤ水晶が!!! しかし・・・たどりついた球状の穴の中はカラッポ・・・石英質の岩肌が見えるだけだけす・・・。この先にはもう穴がありません・・・。僕は地元の水晶の採掘者である友達二人に、ここがこの晶洞の終点なのかとたずねました。すると、二人そろって笑顔で「イエス。」の返事がかえってきました・・・。「えっ!?」・・・ここまでお宝ハンターの気分で危険をかえりみず進んできたというのに・・・しかも、細い穴の入り口にカメラを置き忘れてきていました・・・。

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結局しんどい思いでここまで約20メートル長い穴を進んできたのに、最終地点には何もありませんでした・・・。しかたなくやってきた細い穴をもどることに・・・

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細い穴を出て忘れてきたカメラを拾い、帰りはゆっくり撮影をしながら穴の出口へと戻りました。

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道中足元には大小の岩がごろごろあって、しゃがんだままで進むのにとても邪魔でした。

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穴の中間くらいまで戻ってくると、穴の幅が広くなっています。結局、穴の終点からここまで水晶はほとんどありませんでした。どうやらここのヒマラヤ水晶の晶洞は、すでに水晶が採りつくされてしまっているようです。ガイドをしてくれた地元の水晶の採掘者である友達に、ここの採掘現場はいつごろから水晶の採掘が始まったのかと尋ねると、すでに15年はたっているとのことでした・・・。

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それでも穴の入り口あたりから中間地点までは天井にびっしりと水晶が生えて(?)いました。しかし、ほとんどの水晶は表面に灰色をしたべつの鉱物が覆うようにこびり付いています。

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採掘をして、重たい石を山のふもとまで担ぎ下ろし、市場にもって行ってもたいした価値はないと思われます。

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僕のような山登りの素人が4時間程度で行けるような山の晶洞に貴重なヒマラヤ水晶が残っているわけがないのでした・・・。現在採掘中のヒマラヤ水晶の晶洞の採掘現場は、僕が今回登ってきたような山をいくつも越えて3、4日行った夏でも雪の残っている標高約3,000mの地点にあります。しかも、そういうところのヒマラヤ水晶の晶洞はいまにも崩れそうな切り立った岩の足場のとても悪いようなところや、断崖絶壁の途中などにあったりします。

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ヒマラヤ山脈の危険な山中を夏のあいだ三ヶ月間探し回っても、新しいヒマラヤ水晶の晶洞が見つからないということもよくあるそうです。運よく見つけたとしても危険すぎる場所で採掘が不可能であったり、採掘後に運び出すのが危険な場所がほとんだそうです。重たい水晶を担いで壊さないように山を下ろすのも、危険で大変な重労働です。ヒマラヤ水晶の採掘者たちは命の危険といつも隣り合わせでヒマラヤ水晶の採掘の仕事をしているのです。しかも、その仕事はすべて手作業で行なわれます。

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